琵琶湖博物館 WEB図鑑「珪藻」

Cymbopleura acuta (A.W.F.Schmidt) Krammer

       10μm
A: 斐伊川(島根県)

学名
Cymbopleura acuta (A.W.F.Schmidt) Krammer, Diatom Europe 4: 36. 2002.
基礎異名
Cymbella americana var. acuta A.W.F.Schmidt in A.W.F.Schmidt et al. , Atlas Diat. pl. 71, f. 75-78. 1881.
その他異名
Cymbella acuta (A.W.F.Schmidt) Cleve 1894.
和名
 
類似種との区別点
これまで Cymbella cuspidata と混同されてきたが,やや大型(幅20μm程度)で,縦溝の中央末端が鉤状に曲がる点で区別できる。また Cymbella subcuspidata とは,殻端が尖った嘴状に突出することで区別できる。 Cymbella subapiculata は本種と酷似しているが,軸域および殻幅がやや広く,縦溝の中央末端の曲がり方もやや異なるように見える。ただしこれは同種の変異の範囲内と見るべきかもしれない。
報告があった場所
タイプ産地は南米のDemerara川。Krammer (2003) は南米の熱帯地域からのみ知られているとしているが,これまで日本各地から Cymbella cuspidata として報告されてきたものの大部分が本種と思われる。
生態情報
これまで Cymbella cuspidata と混同されてきたため生態は未詳だが,湖沼や河川の砂泥上に多いようである。

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