琵琶湖博物館　WEB図鑑「珪藻」

HOME > 図鑑・資料ＤＢ > WEB図鑑「珪藻」 > Staurosira venter var. binodis

Staurosira venter var. binodis

10μm

A: 桂川支流鴨川（京都府）

学名: Staurosira venter var. binodis M.Idei, nom. nud.
基礎異名
その他異名
和名
類似種との区別点: 殻縁が2回波打つことで Staurosira venter var. venter と区別できる。しかし殻端の突出部の太さ，殻縁の波打ちの程度に大きな変異があり，殻縁がほぼ平行で全く波打たない個体もある。また，本変種と S. venter var. venter はしばしば同じ試料から見出されるので，変種としての扱いを再検討する必要がある。本種はStaurosira construens var. binodis とも似るが，やや殻幅が狭く，殻縁の波打ちは一般に弱く，条線が殻縁の突出部に向かって放射状にならないことで区別できる。
報告があった場所: 分類学的混乱により未詳だが，おそらく汎世界種。日本では阿寒湖（北海道），鬼怒川（栃木県），琵琶湖（滋賀県）などから報告されている (小林ら, 2006)。
生態情報: 好アルカリ性 (渡辺ら, 2005)。高酸素要求性 (Van Dam et al., 1984)。水温が低い淡水に生息；高い電解質濃度に耐える (Patrick and Reimer, 1966)。