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「たいけん・はっけん」の場のご紹介

 琵琶湖博物館は人々との交流を大事にして成長し続ける博物館でありたいと願っています。そのために、子どもから大人までさまざまな人が学芸員と接し互いに学びあい、新しい博物館をつくっていくきっかけとなる機会をたくさん準備していますのでご紹介しましょう。

 まず、図書室のカウンターに「質問コーナー」を開設し、学芸員がみなさんからのご質問にお答えしたり、調べものをするお手伝いをします。展示室では学芸員が自分の担当の展示コーナーに出向いて説明する「フロアートーク」もおこなっています。これらは館長をはじめすべての学芸員が交代でおこなうことになっていて、学芸員が日常的に来館者と出会える場となっています。

また、開館前から続けている観察会も大切な機会です。博物館の自然を観察したり、博物館の実習室で実験、実習をおこなう「ミュージアム観察会」、県内各地のフィールドに出て自然観察や体験学習し地域の自然や人々のくらしを見つめ直す「フィールド観察会」として今後もおこなっていきます。「博物館探検」では普段は見ることのできない博物館の舞台裏や各展示室の裏側を紹介します。「博物館入門セミナー」は、博物館の活動全般から展示内容まで幅広く琵琶湖博物館について知ることのできる8回の連続講座です。

 さらに、今年からは学芸員が各自の専門テーマについてレクチャーする機会も設けました。専門的なテーマについて一般の方にもわかりやすく数回の連続講座「ミュージアムレクチャー」や、特定の分野についての知識や技術を身につけたい方向けに専門的な講座もおこなっていく予定です。今年度は淡水生物学講座として水生昆虫についての講座が予定されています。

 さて、あなたはどれに興味がありますか。



「観察会での一場面」

平成8年12月1日(日)
里山訪問第3回「里山を歩こう」 大津市仰木

「さぁて、これは何でしょう」

スタッフの出題するクイズを解きながら、冬の里山にいる生きもののようすを観て歩きました。

平成8年11月9日(土)
観察会「木の実であそぼう」 近江神宮周辺

 

「どんぐりをいってたべたのがおいしかったです」

近江神宮の林で採ったたくさんのどんぐりの種類の見分け方を学びました。

どんぐりを試食したり、落ち葉をつかってクリスマスリースも作りました。

平成9年1月15日(水)
観察会「烏丸半島の水鳥」 博物館周辺

一番印象に残ったことは?

「ぼうえんきょうをのぞいて、とりをみて、とりの名前もおぼえたところ」

「羽根のしくみがわかって興味深かった」

博物館の周りの水辺にいるいろんな種類の水鳥を、双眼鏡とフィールドスコープで観察し、見分け方を学びました。






 昨年の十二月から、今年の四月にかけて海外からの人を含め学芸員を四名迎えることになりましたので紹介しましょう。
 昨年の十二月から鳥類学担当の学芸員として亀田佳代子さんを迎えました。彼女はこれまでキジバトの繁殖行動を中心に研究してきました。一月にはさっそく野鳥の観察会を主催し、活躍しています。二月にはカナダからジャンジャック=フレネットさんを陸上生態学系の担当として迎えました。四月にはアメリカからマーク=グライガーさん、イギリスからアンドリュー=ロシターさんが主任学芸員として着任する予定です。グライガーさんは生態多様性学、またロシターさんは国際湖沼学を担当しながら、琵琶湖博物館のさまざまな活動に参加することになっています。海外からの三名は母国の大学や博物館で活躍の後来日し、大学で研究や教育をおこなっていた人たちです。
 琵琶湖博物館における国際的な研究調査活動に中心的な役割を担ってくれるでしょう。(藤岡)



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