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 ホタルと人と水辺を見つめて

水と文化研究会 荒井 紀子



 あんなにたくさんのホタルやメダカたちがいた川は? まして保護しないといけない時代が来ようとは……。水と文化研究会では、琵琶湖周辺の身近な水環境調査に取り組み、ホタルの生息調査である「ホタルダス」と生活用排水の調査である「水環境カルテ」を行い、調査結果はC展示室(湖の環境と人々のくらし)の「ホタル」と「くらしのなかの水」のコーナーにて展示されています。是非一度ごらんになってください。
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麦わらでできたホタルの
かごを手にした筆者
 1989年から始まった「ホタルダス」には多くの人たちが参加し、住んでいる近くの川や水路へ何度も足を運び、変化していく水辺を敏感に感じ取っていきました。10年間の調査のあとも、しつこく観察を続けている人たちがいますが、私もその中の一人です。
 10年間の集大成である冊子『みんなでホタルダス』を読んで下さった岐阜県のある中学校から生徒たちに是非伝えてほしいという依頼があり、博物館を訪れた中学生に観察のおもしろさ、長い期間の水辺をとりまく出来事など体験談を話しました。今後もいろいろな年代層の人たちに語りかけ、ともに水辺環境を見つめていきたいと思っています。




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