先日、弥生時代の遺跡の発掘現場を見学する機会に恵まれ、ひととき古代の人々の暮らしに思いを寄せる時間が持てました。発掘されている場所はそんなに広いものではありませんが、今私たちが住んでいるこの足の下にそれぞれの時代の人々の暮らしが大きく広がり積み重なっているのだと実感させられます。掘り出された土器の破片を見ていると、当時の人々の暮らしや思いが直接伝わってくるような不思議な感覚さえも覚えます。破片に刻まれた文様は現代の技法からすれば稚拙であるかもしれませんが、私にとっては大変美しいものでした。
さて、美しさのなかに科学がひそんでいるというお話はいかがだったでしょうか。美しさに感動し、その美しさが人を引きつけ、科学する心を育てる。琵琶湖博物館はどうでしょうか。皆さんの声をお聞かせください。 (水上) |