琵琶湖博物館　WEB図鑑「火山灰」：BT34テフラ

琵琶湖博物館　WEB図鑑「琵琶湖地域の火山灰」｜琵琶湖湖底の火山灰

BT34火山灰

層準・岩相: BT34　火山灰層（深度38.60m）
淡赤〜淡桃色の火山灰．下部0.5cmは中粒・ややゴマシオ状で，0.5mm前後の軽石を含む．
上方へ細粒化し，上部2.5cmは細〜中粒火山灰である．本層の下底面は凹凸を有する．
ガラスは淡褐色透明〜白色の多孔質型．
最大粒径：0.60mm（ガラス）
　（吉川・井内，1991）

採取地点：琵琶湖の高島沖（沖島と安曇川デルタの中間地点）

年　　代：12万2千年前（吉川・加，2001）

柱状図

対　比: 琵琶湖200mボーリングコアのBB207火山灰に対比（吉川・井内，1991）.町田ほか（1991）はBB207火山灰が阿蘇3（Aso-3）火山灰に対比可能としているが，長橋ほか（2004）は阿蘇3火山灰との対比を否定した．
文　献: 町田　洋・新井房夫・横山卓雄（1991）琵琶湖200mコアにおける指標テフラ層の再検討．第四紀研究，30，439-442．
長橋良隆・吉川周作・宮川ちひろ・内山　高・井内美郎（2004）近畿地方および八ヶ岳山麓における過去43万年間の広域テフラの層序と編年−EDS分析による火山ガラス片の主要成分化学組成−．第四紀研究，43，15-35．
Satoguchi, Y., Nagahashi,Y., Furusawa, Y., Yoshikawa, S. and Inouchi, Y.（2008）The Middle Pleistocene to Holocene tephrostratigraphy of the Takashima-oki core from Lake Biwa, central Japan. Jour. Geosci. Osaka City Univ., 51, 47-58.
吉川周作・井内美郎（1991）琵琶湖高島沖ボーリングコアの火山灰層序．地球科学，45，81-100．
吉川周作・井内美郎（1993）琵琶湖高島沖ボーリングコア火山灰から見た中期更新世〜完新世の噴火火山史．地球科学，47，97-109．
吉川周作・加三千宣（2001）琵琶湖底堆積物による過去40万年間の高精度火山灰編年．月刊地球，23，594-599．

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