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BT61火山灰

層準・岩相
BT61　火山灰層（深度94.37m）
淡赤紫色のガラス質火山灰．下部1cmは中~ 粗粒・ややゴマシオ状，中部22センチは中粒，
上部18cmは細粒火山灰からなる．
ガラスは薄手の淡褐色透明，扁平〜中間型．
最大粒径：0.59mm（ガラス）
　（吉川・井内，1991）
採取地点：琵琶湖の高島沖（沖島と安曇川デルタの中間地点）

年　　代：24万9千年前（吉川・加，2001）




柱 状 図

対　比
琵琶湖200mボーリングコアのBB425火山灰に対比される（吉川・井内，1991）．町田ほか（1991）はBB425火山灰が阿蘇カルデラ起源の火山灰と推定．吉川・井内（1993）は阿蘇カルデラ起源の広域火山灰の阿蘇1（Aso-1）火山灰に対比．八ヶ岳山麓のKt-3（内山，1998）に対比（長橋ほか，2004）．琵琶湖南東部の烏丸ボーリングコアのKR229に対比（吉川，1999）．琵琶湖1400mボーリングコアのB186cc（B188ccとも）と対比（檀原ほか，2010）．
噴出火山は，中部九州の阿蘇カルデラ（吉川・井内，1993）．

文　献
檀原　徹・山下　透・岩野英樹・竹村恵二・林田　明（2010）琵琶湖1400m掘削試料の編年：フィッション・トラック年代とテフラ同定の再検討．第四紀研究，49，101-119．
町田　洋・新井房夫・横山卓雄（1991）琵琶湖200mコアにおける指標テフラ層の再検討．第四紀研究，30，439-442．
長橋良隆・吉川周作・宮川ちひろ・内山　高・井内美郎（2004）近畿地方および八ヶ岳山麓における過去43万年間の広域テフラの層序と編年−EDS分析による火山ガラス片の主要成分化学組成−．第四紀研究，43，15-35．
Satoguchi, Y., Nagahashi,Y., Furusawa, Y., Yoshikawa, S. and Inouchi, Y.（2008）The Middle Pleistocene to Holocene tephrostratigraphy of the Takashima-oki core from Lake Biwa, central Japan. Jour. Geosci. Osaka City Univ., 51, 47-58.
内山　高（1998）南八ヶ岳山麓の上／中部更新統風成火山灰層序とガラス質火山灰の広域対比．地球科学，52，26-37．
吉川周作（1999）琵琶湖東岸，烏丸地区深層ボーリングコアの火山灰層序．琵琶湖博物館研究調査報告，12，75-88．
吉川周作・井内美郎（1991）琵琶湖高島沖ボーリングコアの火山灰層序．地球科学，45，81-100．
吉川周作・井内美郎（1993）琵琶湖高島沖ボーリングコア火山灰から見た中期更新世〜完新世の噴火火山史．地球科学，47，97-109．
吉川周作・加三千宣（2001）琵琶湖底堆積物による過去40万年間の高精度火山灰編年．月刊地球，23，594-599．

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