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専門員 内藤又一郎(農業工学)
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| 最高にジャンプした様子 |
ジャンプに成功した様子 |
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ナマズの調査に何回か出かけていましたが、ようやく今年の5月23日の夜、ナマズがジャンプする姿を写真に撮ることができました。
撮影場所は琵琶湖博物館の近くで、圃場整備ができている水田の排水路です。水路は水田の排水専用で、普段は水がなく、かんがい期間か雨が降らないと水が流れないところです。
当日は、田植えがほとんど終わっていて、昨日から雨が降り続いていたので、水深15㎝ほどの水が流れていました。その排水路流末が河川とつながっている落差部で、ナマズが何匹か排水路の上流に向かってジャンプを繰り返していました。
落差は20cmで下流の水路の水深は20cmありました。体長50cmぐらいのナマズが水面から頭が50cmに達しようかと思われるくらいジャンプしていました。何回か失敗を繰り返していましたが、そのうち成功して上流に向かっていきました。
深いところに生息していて、夜に活動する、いたって人目につかないナマズが、産卵期になると、こんな大胆な行動を起こすのかと感動しました。
(ビワコオオナマズ)
ビワコオオナマズの顔を正面から見たところです。琵琶湖で一番大きい魚で、大きいもので1.2mもあります。江戸時代に、3.0mのものが捕獲(ほかく)されたという記録が残っていますが定かではありません。琵琶湖の深いところに生息していて、夜行性なので、普段めったに見ることができませんが、琵琶湖博物館の水族展示でいつでも会うことができます。(写真:琵琶湖博物館) |
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