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うちの家に池があって、集落の中を流れている川から自然に水を取り込み、そして出ていくようにしています。その池でいつもはコイを飼っているのですが、集落の川の改修工事の時に、水の入りが悪くなり全部死なせてしまいました。その時、ひょんなことから生きたブラックバスを手に入れることができたので、飼ってみることにしました。 池は、コイを飼っていたときとようすが違ってきました。夏場の暑いときから藻がたくさん生えてきて、そのうち池を全部覆ってしまいました。以前は、コイが藻を食べるので、池の底がよく見えていました。また、自然に入ってきたカワムツなどの魚も、コイと仲良く棲んでいました。 藻が繁茂することは、藻の立場からすると繁栄しているのでいいかも知れませんが、私の都合では、池の底が見えて魚がわかる方がいいのです。繁茂した藻が、冬になると枯れて池が汚くなるので、池を掃除することにしました。水をかい出してみると、いるのはブラックバスだけで、他の魚の姿はほとんどありませんでした。そこで、捕まえたブラックバスは食べてしまいました。 今池は、コイを飼っているので、以前と変わりない姿にもどりました。しかし、安定していた生態系が乱されることは大変なことです。この小さな池でも、人間は自分の都合で勝手なことが出来るものだと驚き、その一方で、大きな琵琶湖もこの池と同じようなことが起きているのではないかと思うと恐ろしくもあります。 (内藤) |
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