展示紹介
A展示室
湖の400万年と私たち ~変わり続ける琵琶湖~
化石資料などの地学標本で、昔の琵琶湖をリアルに再現
琵琶湖の400万年にわたる生い立ちは平穏なものではありません。三重県伊賀市付近で誕生した湖は、時代とともに場所や形を変え、約40万年前に今のような姿になりました。長い間には気候変動もあり、湖だけでなく周辺の動植物相も大きく変化しています。
この展示室では、科学的な資料に基づいて、過去の琵琶湖とその周辺の環境を再現し、合わせて再現までの研究プロセスがわかるような展示を行っています。約200万年前の琵琶湖を再現したコーナーは、ジオラマの中を歩けます。大昔にタイムスリップしたような感覚を味わう事ができます。
ゾウのいる森
このジオラマは、約180万年前の水辺の様子を再現しています。アケボノゾウの親子が、紅葉しているメタセコイアやスイショウの生えている湿地にやってきた場面となっています。ジオラマに入ると、まるでタイムスリップしたような臨場感が味わえます。
地形模型と地層のはぎ取り
昔の環境情報は地層に残されています。このコーナーでは、琵琶湖が今の場所で数十万年もの長い間湖でいられる理由や、400万年の生い立ちなどを、美術館の様相で地層をご覧いただけます。
ゾウの化石コレクション
琵琶湖のまわりからはたくさんのゾウの化石が見つかっています。大きさが4mにもなるコウガゾウをはじめとして、さまざまなゾウ化石が展示されています。琵琶湖で生きてきたゾウ達の、絶滅や進化のドラマを知ることができますよ。
魚化石または研究室机
近年では生物の過去を知るのに、化石のみではなく、今生きている生物のDNAを使った研究も行われています。このコーナーではDNAからわかった琵琶湖固有種の魚や貝の進化、化石からわかった過去の魚や貝たちのうつりかわりを紹介しています。
氷期体験
琵琶湖の生い立ちの中では、激しい気候の変化がくりされてきました。展示室では、とても寒かった氷期の気温も体験することができますよ。琵琶湖の気候と森のものがたりを語ってくれる、植物化石や花粉化石を見にいきましょう。