背景色

文字サイズ

研究・学習の動画

水槽の魚や微小生物などの生き物の動画を中心に、
研究や学習の参考になる動画を紹介しています。
琵琶湖博物館のYouTubeチャンネルにて発信しています。

プランクトン

ふわふわと水の中をただようプランクトン。地上の生き物では考えられないような形や動きが面白い生き物たちです。ここではとっておきのプランクトンの動画を公開します。じっくり観察してみてください。

プランクトンとは

 「(水の流れにさからえず)ただようもの」という意味です。「空を飛ぶもの」とか「地を走るもの」と同じように、生活の形による区分なので、体のサイズも、分類上の種類もさまざまです。たとえば一番小さい細菌の大きさは1ミリメートルの千分の1くらいですが、琵琶湖で一番大きなミジンコ(ノロ)は1センチメートルくらいあります。人によってはクラゲもプランクトンとして扱います。アメーバのような単細胞の生き物も、ミジンコのような多細胞の生き物も、プランクトンです。植物プランクトンとか動物プランクトンという区別は光合成(光合成)を行うかどうかで決まっています。

回るボルボックス(オオヒゲマワリ)

1:04

琵琶湖では夏によくみられます。動画では茶色ですが、自然光では緑色です。ボールのように見える体は、群体(ぐんたい)と呼ばれる集団で表面のつぶつぶがそれぞれ1匹(?)です。群体の中はボールのように空っぽです。表面の 1匹1匹がそれぞれ長い毛を持ち、その毛を動かすことで全体が回りながら泳ぎます。 大型で、毛(ひげ)を持ち、回ることからついた名前(和名)は「オオヒゲマワリ」です。

うごめくせん毛虫 ディレプタス

0:59

せん毛虫とは単細胞生物(たんさいぼうせいぶつ)の中でも全身に大量の細かい毛(せん毛)を持ち、それを使って移動したり餌を集めたりする生きものたちです。全身のせん毛を同じ方向に回転させることで移動でき、何かにぶつかったときは、せん毛をすばやく逆回転させてバックします。ひとつの細胞しかない単細胞生物ですが、実はひとつの細胞だけでなんでもできるように進化しています。最初の画面でディレプタスの左側、やや平らになった吻(ふん)と呼ばれる部分はエサを捕まえるための虫アミのような役割があり、その根本にある凹みは口だったりします。体の中にある色のついた部分は食べた植物プランクトンを消化している場所で、人で言えば胃や腸にあたる部分です。単細胞とだけ聞くと単純な気がしてしまいますが、実はいろいろなことができる複雑(ふくざつ)な細胞からできています。

アメーバの食事風景

2:49

アメーバは単細胞生物(たんさいぼうせいぶつ)の中でも特に自由に姿を変える生きものです。細胞の内側にあるタンパク質でできた骨組み細胞骨格(さいぼうこっかく)の形を変えることで、骨組み通りの形へと変化することができます。今回はテトラヒメナ(泳いでいる小型のせん毛虫)を捕まえるべく、テトラヒメナが好きそうな狭い空間を作り出して誘い込んでいます。捕まえたエサは少しずつアメーバの細胞に囲まれていき、最後は細胞の表面の膜をうまく結合させることで、細胞内へと引きこみます。あとは細胞内に待ち構えている消化液の入った袋と合わさることで、そこに簡単な胃ぶくろができあがります。消化したら栄養を吸収し、残った部分は細胞表面から外へと放り出されます。

脱皮で大変身ノープリウスからコペポディドへ

2:11

エビのような形をした小さな甲殻類(こうかくるい)ケンミジンコ。卵から生まれた直後はダニのようなノープリウス幼生(ようせい)と呼ばれる形をしています。親とはだいぶ違った形をしていますが、脱皮を繰り返すうちに親と似た形へと変化していきます。ではどうやって変わるのでしょうか?実は脱皮した瞬間には、すでに体の中でまったく違った形の殻(から)が準備されています。そのため、ケンミジンコのノープリウスは脱皮直後にすでに全く別の生きもののようなコペポディドの形になることができます。脱皮前の姿をよく覚えておいてから見ましょう。

ミジンコの血液循環

1:41

人間のように赤くはありませんが、ミジンコにだってちゃんと血液が流れています。背中のあたりではげしく動いている透明(とうめい)な部分がミジンコの心臓(しんぞう)です。体の表面を見てみると、ちいさな粒(つぶ)が体の中を通っていくところが見えます。このちいさな粒が血球細胞(けっきゅうさいぼう)です。ミジンコは血が通るための道である血管(けっかん)を持っていないので、心臓から送り出された血液は、殻(から)の内側を通って体中に運ばれていきます。

ヨシの上の樹海 ツリガネムシのコロニー

1:41

夏に青々としげるヨシ、その表面はさまざまな生きものたちの生活の場となっています。 一見ゴミがまとわりついたような表面がもじゃもじゃしているヨシを拡大してみると、実はこのもじゃもじゃが生きものであることがわかります。 緑色で細長いミドロの仲間や硬いガラスの殻をもったケイソウの仲間、水中の微小な有機物をろ過して食べるツリガネムシの仲間、他にも昆虫や貝、プラナリアの仲間なども生活しているのです。
 単細胞生物のツリガネムシは水質の浄化にも役立っていると言われており、ヨシの表面から軸を伸ばし、その先端にある本体である細胞で水中の微小な有機物を集めて食べます。
 細胞先端に見える環状になった繊毛の列が有機物を集めるための水流を起こしています。
 このグループはヴォルティセラと呼ばれ、収縮する軸を持ち、しかも縮むときは螺旋(らせん)状に縮みます。

目次に戻る

田んぼの生きもの

田んぼをにぎわす生きものたちには、サギのような大型の生きものから、ミジンコたちのようなごく小さな生きものまで様々なサイズの生きものが暮らしています。水が入るのはわずか1~2カ月ほど、短期間ではありますが、そこで一気に増え、次の年の準備をしている生きものたちを見てみましょう。

ヒドラvsチョウヅメヒメウズムシ

4:12

小さなソーセージのような姿をしたチョウヅメヒメウズムシは肉食性で、自分より大きなミジンコの死体などを食べます。ヒドラはミジンコより何倍も大きく、生きているミジンコなどを触手で捕まえて食べます。それでは、チョウヅメヒメウズムシとヒドラが直接対決したら、どうなるのでしょうか?大きさのちがい、実に数十倍!チョウヅメヒメウズムシに勝ち目はあるのでしょうか??

田んぼの動物の食事

2:12

夏のわずかな間しか水がない田んぼですが、そこにはとても多くの種類の生きものたちが現れます。たくさんの生きものがいると言うことは、そこでは激しい食う食われるの生存競争が行われているのです。

毒針でミジンコを襲うプラナリア -ドロタヒメウズムシ-

1:27

田んぼにいるプラナリア(扁形動物)の仲間のドロタヒメウズムシ。毒針を使ってミジンコを痺れさせて確実に捕まえて食べてしまいます。頭ではない口の位置にも注目です。あっという間にミジンコの動きを止めるハンターっぷりを見てみましょう。

目次に戻る

水槽をのぞいてみよう

琵琶湖水系や世界の古代湖を紹介する琵琶湖博物館の水族展示、身近なところから、世界の様子までさまざまな淡水魚をみることができます。解説パネルでは書ききれないおまけ話とともに水槽の様子をみてみましょう。

バイカル湖水槽の魚たち

1:20

ロシアのバイカル湖博物館から直送されてくる生きものを展示しているのがバイカル湖水槽です。
 バイカルアザラシがどうしても目立ってしまいますが、実はその手前の水槽にも、マニアックな魚やここでしか見られないヨコエビたちがいたりします。
 中央を優雅に泳ぐのはバイカル湖に住むカジカの仲間Cottocomephorus grewingkiiです。カジカの仲間は浮袋をもたないため、基本的に水底でじっとしていますが、この種類は割とよく泳ぐ半遊泳性のカジカです。一緒に泳いでいるコイ科のPhoxinus phoxinusと比べて動きはどうでしょうか?
 カジカの方は、じっとしていると沈んでいくため、大きなヒレを動かして沈まないようにしているところが見えます。再び泳ぐと言う進化をしたバイカル湖のカジカCottocomephorus grewingkiiですが、浮袋を改めて作ると言う進化は無理だったようで、浮袋の代わりに大きなヒレを発達させたといわれています。

ウィンクするナガレヒキガエル

0:20

滋賀県で置物と言えば信楽焼のタヌキが有名ですが、琵琶湖博物館の中流域水槽にも置物のように動かないことで有名なカエルがいます。
来館者の方からも、本物のカエルなのか、と質問を受けるほど動かないときはまったく動かない彼らですが、実はちゃんと本物かどうか見分ける方法があります。
 カエルが頬や下あごをふくらませている見たことはありませんか?カエルたちは、口の中を広げるたり閉じたりすることで、肺の空気を出し入れして呼吸しているのです。
 そして常に体が湿っている必要があるため、特に乾燥しやすい目玉などはなめたりまばたきしたり、時にはウィンクをしたりと地味に動いています。下あごや目玉をじっと見ていれば、本物か置物か見分けられるのです。

足はどこにある?カイツブリの泳ぎをみてみよう

0:21

 カイツブリは滋賀県の県鳥であり、琵琶湖の別名「鳰の海(におのうみ、にほのうみ)」の「鳰」もカイツブリのことです。 とても泳ぎのうまい鳥で、水中にもぐって魚をとったり、巣の材料に沈んだ水草をとってくることもあります。
 スムーズかつすばやいこの泳ぎはいったいどうやっているのでしょうか。実はうまく泳ぐ秘訣は足にある水かきだけでなく、足の位置にあります。他の鳥と比べて、ややお尻側に足が寄っています。これにより体を伸ばした状態でも水を後ろへスムーズにかいて進むことができるわけです。ただ、歩きの方は少々苦手の様です。

カモとカイツブリ.jpg

古代湖の世界 マラウイ湖水槽のシクリッドたち

1:02

婚姻色でも出ないと色合い的に地味と言われがちな淡水魚たちですが、びわ博きってのカラフルな水槽が古代湖コーナーにあるマラウイ湖水槽です。 マラウイ湖は東アフリカにある古代湖で、マラウイ、モザンビーク、タンザニアの3か国に囲まれた湖です。面積は九州より少し小さいぐらいで、世界で9番目の面積を誇る湖です。
 およそ200~300万年前にできたと言われており、その時にすぐ北側にあるタンガニーカ湖から侵入したシクリッドのうち1種が生き残り、現在までに800種を超える多様な進化を遂げたことがわかっています。
 すぐ近くにあるタンガニーカ湖水槽と比べてどんな違いがあるか探ってみるのもいいかもしれません。

古代湖の世界 タンガニーカ湖水槽のシクリッドたち

1:02

タンガニーカ湖は東アフリカにある古代湖で、マラウイ湖のすぐ北側に位置しており、マラウイ湖のシクリッドたちの先祖が住んでいた湖です。世界で6番目の面積を持つ湖で、古代湖としてはおよそ2000万年前に成立したと言われており、バイカル湖に次ぐ世界で2番目に古い湖です。
 こちらもシクリッドが多様に進化していて、およそ200種いると言われています。
 シクリッドは子育てをする魚として知られており、口の中で保育したり、子どもたちの群れを親の魚たちがガードする様子を見ることができます。

サイズと縞模様で見分けろ!ニッポンバラタナゴとイタセンパラ

1:02

3種の魚がいるのが見えるでしょうか。中央の石の上に陣取っていたのがカマツカの仲間の「ツチフキ」、そして平たいひし形の体が特徴のタナゴの仲間は実は2種います。
 きれいな虹色のタナゴとやや黄色味がかった銀色のタナゴの2種に分けたくなりますが、分けるポイントは「体のサイズ」と尻尾から胴体中央へ延びる「黒い縦じま」です。

 尻尾から胴体中央へ黒い縦じまのあるタナゴが「ニッポンバラタナゴ」です。サイズはおよそ4cmほどで水槽にはたくさんいます。
 ニッポンバラタナゴのうち、きれいな虹色をしているのがオスで、黄色味がかった銀色をしているのがメスです。

 もう1種はやや大型の「イタセンパラ」です。サイズがおよそ6cmほどでニッポンバラタナゴより少し大きくなっています。色は黄色味がかった銀色ですが、尻尾から胴体への縦じまがはっきりしません。

 なかなか見分けるのが大変なタナゴ類ですが、共通の特徴として、二枚貝に卵を産み付けるというものがあります。産卵の準備の整ったメスからは長い産卵管が伸び、それを二枚貝の出水口に差し込んで産卵します。二枚貝には水を吸い込む入水口と水を吐き出す出水口があり、水と一緒に産卵管も吸い込ませればいいじゃないかと思ってしまいます。しかし、入水口には感覚器と思われる突起が多数あり、それに触れると産卵管を挟まれてしまう危険性があるのです。なので、タナゴ類は安全を取って出水口から産卵管を入れています。ちなみに産卵後およそ1日で産卵管は縮んでしまいます。

サメとつくけどサメじゃない。古代魚チョウザメ

3:03

遥か昔、古生代や中生代の化石に同じグループの魚が見つかる、そんな古代魚のうちのひとつがチョウザメです。チョウザメの仲間は中生代の三畳紀、およそ2億5千万年前にはすでにいたとされている魚です。
 びわ博水族展示の古代湖コーナーの最後に陣取るのがこのチョウザメがいる古代魚水槽ですが、多くの方が「サメだー」と言って駆けよるようにサメに似た姿をしているのでチョウ「ザメ」とついています。じゃあチョウの方は何かというと、体側面に並んだ鱗に蝶々に似た形の鱗があることに由来します。つまり、蝶型鱗を持ったサメのような形の魚ということでチョウザメとなっています。
 このチョウザメ、サメとつくので誤解されがちですが、サメとはだいぶ違っています。サメは軟骨魚類なので全身が軟骨でできていますが、チョウザメは硬骨魚類なので硬い硬骨をもっています。また、サメと言えば鋭い歯で相手を食いちぎって食べるイメージがありますが、チョウザメは歯がないため、噛まれても食いちぎられたりすることはありません。ただ、にょっきりと伸びて餌を吸い込む口には少々驚くかもしれません。

ヒゲの生えたアユ?アユモドキ

1:10

アユモドキは国の種指定の天然記念物にしていされている魚で、「アユ」とついていますが、「似ているもの」を意味する「モドキ」の名が示すようにアユとは遠く離れたドジョウに近い仲間です。ちなみにアユはキュウリウオ目、アユモドキやドジョウはコイ目です。
 じっくり見れば口元のヒゲやつぶらな目と言ったドジョウ感の強い顔から「アユではないなあ」と感じられるかと思います。
 しかし、ドジョウとして見てみると尾びれはウチワ型でなく、アユのような先端がくぼんだV字になっていたり、体型も円筒形というより左右につぶれたやや平たい形をしています。
 「モドキ」と呼ばれる理由には諸説あり、「形や色がアユっぽい」「アユのような動き方をする」「手触りがアユのようだ」などと言われていますが、真相は命名者のみぞ知ると言うのが現状です。名づけた人に何かしら「この魚はアユっぽい」と思わせる何かがあったのでしょう。
 ちなみに左右で泳いでいる小型の魚はタナゴの仲間でカゼトゲタナゴです。

【癒し】トンネル水槽をゆったり泳ぐ魚たち

1:46:15

琵琶湖博物館ことびわ博といえば、水族展示室のトンネル水槽を1時間46分にわたって長時間撮影!
癒しの音楽と共に、ゆったり泳ぐ魚たちを眺めながらひと時の休息を。
コロナが落ち着いたら、ぜひびわ博にも遊びに来てね!

【癒し】トンネル水槽をゆったり泳ぐ魚たち(番外編・お掃除中)

5:03

トンネル水槽ってこうやってお掃除するんです。
手作業でゴシゴシ。

目次に戻る