学ぶ・調べる
フィールドでやってみよう
生き物の観察など、野外(フィールド)に行ってできることを紹介します。
気になったものがあれば、野外で使ってみてください。
どうぶつの足型取り
少ししめった土や泥の上には、夜に歩き回ったどうぶつたちの足あとがたくさん。
フィールドに探しに行って、足型をとってみよう。
どちらに向いて、歩いて行ったのかな?
おとなの人といっしょに出かけてね。
(2019年度 環境学習センター活動者交流会研修で実施予定でした(中止))
いきものdeビンゴ
琵琶湖や家の近くにも、かんさつが楽しい生き物はたくさんいます。
みつけた鳥や葉っぱをビンゴにして、楽しく3つ、そろえちゃおう。
おとなの人といっしょに出かけてね。
タンポポの種類を調べてみよう!
あなたの家のまわりのタンポポを調べてみませんか?
実はひとえにタンポポといっても、滋賀県でよく見られるものだけで8種類もあります。
以下の検索表を参考に、身近なタンポポの種類を調べてみましょう。
タンポポの種類の見分け方
琵琶湖博物館フィールドレポーター タンポポ調査
タンポポをもっと調べてみたい方は、琵琶湖博物館のフィールドレポーターに登録して、一緒にタンポポを調べてみませんか?フィールドレポーターが現在行っているタンポポ調査は、「タンポポ調査・西日本2020」の一環でもあります。
※タンポポ調査・西日本2020は外部サイトとなります。
琵琶湖博物館フィールドレポーター タンポポ調査
フィールドレポーター2020年度第1回調査「タンポポ調査」案内
フィールドレポーターについて
カエルの鳴き声を聞き分けてみよう!
協力:兵庫県立人と自然の博物館
お近くの田んぼに徒歩あるいは自転車で、カエルの鳴き声を聞きに行ってみませんか?
田んぼに水が入るこの季節、特に夜や雨の日にはカエルの大合唱がはじまります。
カエルにも実はたくさんの種類がいて、それぞれに鳴き声が違います。どんなカエルが鳴いているのか聞き分けてみましょう。
ここで役に立つのが兵庫県立人と自然の博物館(愛称「ひとはく」)のウェブサイト「カエルのなきごえ♪♪きいてみよう 日本のカエルの鳴き声図鑑」です。
※「カエルのなきごえ♪♪きいてみよう 日本のカエルの鳴き声図鑑」は外部サイトとなります。
カエルのなきごえ♪♪きいてみよう 日本のカエルの鳴き声図鑑
滋賀県の田んぼとその周辺でこの時期によく鳴いているのは、以下の8種類です。
※カエルの名前から「カエルのなきごえ♪♪きいてみよう 日本のカエルの鳴き声図鑑」の各ページ(外部サイト)に飛べます。
カタツムリの種類を調べてみよう
私たちが家にこもりがちになる雨の日、外に出てきてさかんに活動する生き物たちがいます。その代表がカタツムリです。一口にカタツムリと言ってもたいへん多くの種類があります。移動がきわめて遅いので、地域間での遺伝子交流があまり起こらず、地域ごとに別の種へと分かれていくからと言われています。日本だけで1,000種以上、滋賀県でも140種あまりが知られています。
琵琶湖博物館のフィールドレポーターは、2013年にカタツムリ調査を行い、滋賀県内の代表的なカタツムリの分布を明らかにしました。そのときの簡易検索表を用いて、身近なカタツムリの種類を調べてみませんか?
もちろん、この検索表にないカタツムリの種類も、滋賀県にはたくさんいます。そんなカタツムリを見つけたら、写真と日時、場所などを琵琶湖博物館にお知らせください。当館のカタツムリを得意とする学芸員たちが、種類の判定に挑みます。
制作・写真 金尾滋史
身近なセミを調べてみよう~目指せセミプロ!~
協力:大阪市立自然史博物館, 平塚市博物館
セミの鳴き声がにぎやかな季節がまた、巡ってきました。琵琶湖博物館の周辺でも、6月25日ころからニイニイゼミの鳴き声が聞かれるようになりました。
皆さんは家の周辺で鳴いているセミの声を、種類ごとに聞き分けることができますか?大阪市立自然史博物館のウェブサイト「大阪のセミの見わけ方」には、鳴き声をもとにセミの種類を調べる方法が紹介されています。
成虫の姿を見てセミの種類を見分けるのは、鳴き声を聞き分けるよりも難しいことがあります。滋賀県の平野部で、7~8月によく見られるセミは6種います。捕まえたり写真をとったりして、「セミ図鑑」で種類を調べてみましょう。
もっと難しいのが、ぬけがら(脱皮殻)からの種同定です。大きさや形が似ている種類もあり、一見して区別が難しいことがあります。しかし滋賀県の平野部に多い6種だけならば、観察するポイントさえ間違わなければ、ばっちり区別することが可能です。これも、セミ図鑑で調べてみましょう。
セミ図鑑
この夏は、あなたの家の近くにいるセミ全種の鳴き声、成虫、抜け殻の種類が全てわかる「セミプロ」を目指してみませんか? なお、山間部にお住まいの方は、ここで紹介した6種以外のセミを見つけることができるかもしれません。「セミ図鑑」にのっていないセミを見つけたら、あるいは鳴き声を聞いたら、写真または音声ファイルに日時、場所などをそえて琵琶湖博物館までお送りください。学芸員が種類の判定に挑みます。
参考文献:セミ・バッタ(保育社),自然ガイド むし(文一総合出版)
セミ原画:杉野由佳(フィールドレポーター)
♪アオマツムシが鳴いている・・・?
残暑が厳しい中でも朝夕は少し涼しくなり、セミの鳴き声も徐々に勢いがなくなって、秋の訪れが感じられるようになりました。すると代わって勢いを増してくるのが秋の鳴く虫、主にコオロギやキリギリスのなかまです。
ここでは小学校で習った「虫のこえ」(林柳波作詞、井上武士作曲)に出てこない、アオマツムシに注目します。アオマツムシは20世紀初めくらい(諸説あり)に中国から日本に持ち込まれた外来種と言われています。夜の気温が下がってくる9月頃に羽化し、木の上などで盛んに「リューリュー」と鳴くようになります。鳴き声は、たとえば以下のサイトを参考にしてください。
※NHK for Schoolは外部サイトとなります。
木の高いところにいることが多いので、姿を見ることはまれですが、このように見えます。
※昆虫エクスプローラーは外部サイトとなります。
アオマツムシはどんな場所の、どんな木の上で鳴いているのでしょうか?夜の散歩やジョギングのついでに、確かめてみましょう。
フィールドレポーターによる2002年の調査では、アオマツムシは滋賀県のほとんどの地域から見つかっています。ですから、「私の家の周辺では、アオマツムシの鳴き声を聞かない」というのも、たいへん重要なデータになります。もし、家の周りで全くアオマツムシの鳴き声を聞かない、という方がいらっしゃいましたら、以下のアドレスに調査した地域の情報を添えてご連絡いただければ幸いです。
[email protected]
ナゴヤダルマガエルをしってるかい?
琵琶湖博物館C展示室「田んぼへ」のコーナーには、ナゴヤダルマガエルがいます。日本固有種で環境省レッドリストの絶滅危惧IB類、しかし滋賀県には広く分布しています。
滋賀県にはナゴヤダルマガエルと近縁のトノサマガエルもいるのですが、その区別が難しい!そこで、背中の模様を自分で描いてみることで、両種の違いがわかるプログラムをつくってみました。
完全変態コガムシくん
琵琶湖博物館C展示室「田んぼへ」のコーナーには、たくさんのコガムシがいます。幼虫と成虫の標本も、幼虫がトゲカイエビをおそって食べている映像も、20倍の拡大模型もあります。そして「田んぼの生きもの絵屏風」には、卵、幼虫、蛹、成虫の全てが登場します。
そんなコガムシが気になって仕方がない展示交流員は、コガムシを紹介するコンテンツを作成しました。あなたの近所の田んぼにもいるかも。
スクミリンゴガイってなあに?
近年、滋賀県の田んぼでも急増しているスクミリンゴガイ。ジャンボタニシとも呼ばれ、タニシに似ていますが、全く別のなかまです。稚貝を生むタニシとは異なり、水の上に卵を産みます。
スクミリンゴガイは外来種です。なぜ日本にやってきたのでしょうか?そして何が問題になっているのでしょうか?
滋賀県にいる身近な鳥ミニBOOK
琵琶湖博物館の展示室で見られる鳥のうち、珍しい種でなく、滋賀県で普通に見られる身近な種ばかりを選んで紹介します。展示交流員が調べて見つけてきた豆知識つきです。
このミニBOOKをもって、身近なフィールドで鳥を観察してみましょう。きっと新しい発見があるはずです。