背景色

文字サイズ

ニュース

ニュース一覧へ

【終了】琵琶湖博物館フィールドレポータ―2023年度第2回調査 「近江のナレズシ県民大調査」のご案内

 ナレズシとは、魚を塩とコメなどのデンプンで乳酸発酵させた発酵食品です。ナレズシは、日本列島を含む、東アジア、東南アジア各地に分布していますが(石毛直道ほか1990)、最新の研究によって、琵琶湖地域にはフナズシをはじめとして、23種類ものナレズシが存在していることが明らかになりました(柏尾珠紀2023)。このように多種類のナレズシを伝える地域は、日本列島ではほかにはありません。
 そうしたことから、20233月、「近江のなれずし製造技術」は、国の登録無形民俗文化財に登録されました。私たちには国民共有の財産として、ナレズシを将来に伝えていく責務があるのです。
 しかし、県内で、どのくらいの方々がナレズシを食べたり、作ったりしているのかについては、30年前の調査があるだけです(環境と食の研究会1993、滋賀の食事文化研究会1995)。現状を知らなければ、次の方向性を見出すことができません。
 そこで、琵琶湖博物館フィールドレポーターでは現在のナレズシの消費や生産の実態を把握するために「近江のナレズシ県民大調査」を実施することにいたしました。ご家族や、ご近所、知人の方、職場の方にも調査票を渡し、書いてもらうようにお願いしてもらえればありがたいです。どうぞよろしくお願い申し上げます。


フィールドレポーター調査画像.jpg
<調査期間>
 2023年11月18日(土)~2024年1月31日(水)


<調査票>
 Word PDF


<送付先>
・郵送で回答
調査票にご記入の上、下記までお送りください。
〒525-0001 草津市下物町1091 滋賀県立琵琶湖博物館フィールドレポータ―係


・メールで回答
調査票(ワード、PDF)をダウンロードの上、下記メールアドレスまでお送りください。
送付先:freporter△biwahaku.jp
橋本 道範 宛
※メールを送付される場合には、メールアドレスの「△」を「@」に変えてください。

・スマホで回答(Googleフォーム)
下記からご回答ください。

→調査は終了しました。ご協力ありがとうございました。


<お問い合わせ先>
 琵琶湖博物館フィールドレポータ―担当学芸員 橋本道範
 077-568-4811(代表)
 hashimoto-michinori△biwahaku.jp
※メールを送付される場合には、メールアドレスの「△」を「@」に変えてください。


<引用文献>
石毛直道ほか『魚醤とナレズシの研究―モンスーン・アジアの食事文化―』(岩波書店、1990年)
柏尾珠紀「データベースからみたナレズシの特徴と多様性」(『琵琶湖博物館研究調査報告36号 日本列島を中心とした魚介類消費の研究』滋賀県立琵琶湖博物館、2023年)
環境と食の研究会『「鮒ずし」に関する市民意識調査』(環境と食の研究会、1993年)
滋賀の食事文化研究会『ふなずしの謎』(サンライズ出版、1995年)

チラシはこちら→★ナレズシ調査チラシ.pdf