琵琶湖固有の新種としてビワマスに学名が付けられました
ホロタイプ標本(生鮮時) Fujioka et al. (2025)より(提供:藤岡康弘氏)
琵琶湖博物館の藤岡康弘特別研究員、桑原雅之特別研究員、田畑諒一主任学芸員、京都大学の中坊徹次名誉教授、摂南大学の福家悠介特任助教の研究グループは、2025年6月21日付の国際学術誌にて、琵琶湖固有の新種としてビワマスに新たに学名(※1)「Oncorhynchus biwaensis(オンコリンカス・ビワエンシス)」を与えました。
7月19日より水族企画展示室の特設コーナーにて、本研究で用いられたタイプ標本(※2)を展示します。また、6月30日に今回の論文発表にかかるタイプ標本の撮影の場をマスコミ関係者向けに設けます。
【展示について】
資料保存のため、新種記載に用いられたタイプ標本(基準標本)は、一般にはあまり公開されませんが、今回の研究公表を記念して、特別にタイプ標本(ホロタイプ※1もしくはパラタイプ※2)を下記の期間、場所にて展示します。
特にホロタイプについては、今後展示される機会はまずないと思われますので、この機会がホロタイプ標本を展示で見る最初で最後の機会となります。(展示標本や館内の状況によって、展示を休止・一部変更する場合があります)
※1 タイプ標本群の中の代表となるもので、新種記載の際に一つだけ指定される、その種をもっともよく示す標本
※2 ホロタイプと同時に指定されたタイプ標本。雌雄や未成魚など様々な大きさや成長段階が登録されることもある。
開催期間:2025年7月19日~2025年9月28日(ホロタイプ展示期間7月19日~8月3日)
開催時間:9:30~17:00(最終入館16:00)
開催場所:琵琶湖博物館 水族企画展示室 特設コーナー
入場料:常設展示観覧料が必要になります
※その他休館日などの情報は、当館ホームページでご確認ください。https://www.biwahaku.jp/
【マスコミ関係者向け、タイプ標本の撮影について】
今回の論文発表にかかるタイプ標本の撮影の場をマスコミ関係者向けに設けます。
※当日(6/30)は休館日のため、来館には職員通用口を利用ください。
日時:2025年6月30日(月) 14:00~16:00
場所:琵琶湖博物館 応接室
内容:ホロタイプの撮影等、詳細は調整中