琵琶湖博物館企画展示「川を描く、川をつくる」 第3期の古地図資料の展示がはじまります!
10月21日に、現在開催中の琵琶湖博物館第33回企画展示「川を描く、川をつくる―古地図で昔の堤をさぐる―」で展示中の一部資料の展示替えを行います。
第3期の展示では、瀬田川の土砂管理の計画を描いた「大津瀬田川流域絵図」(19世紀頃、当館蔵)、当時の蛇籠の利用が詳しく描かれた「近江国出庭村・中村・辻村大絵図」(天保11年(1840)、当館蔵)をはじめとした貴重な実物資料26点が新たに展示されます。
企画展示では治水の歴史をテーマに、近江や淀川流域を中心にして、ふだん見ることの少ない江戸時代から明治初期(17~19世紀)の古地図の実物資料を一堂に展示しています。
歴史資料をもとに復元制作した竹蛇籠など当館収蔵の治水に関する道具の実物もご覧いただけます。
第3期で展示する主要な資料
・「大津瀬田川流域絵図」19世紀頃、当館蔵 【瀬田川ざらえの計画を描いた地図、11月9日まで展示】
・「滋賀県天野川実測平面図 二枚之内第二」明治41年(1908)頃、当館蔵 【修理完了後初公開!第2期で展示した「二枚之内第一」の図に連続する天野川の地図】
・「近江国栗太郡出庭村・中村・辻村大絵図」天保11年(1840)、当館蔵 【野洲川左岸の蛇籠を詳しく描いた大型地図、チラシにあしらった蛇籠のアイコンの元ネタはこれ!】
・「蒲生郡須惠村絵図」「甲賀郡針村絵図」「滋賀郡南比良村絵図」明治7年(1874)頃、滋賀県立公文書館蔵 【同館デジタルアーカイブで見られる明治初期の村絵図の実物も総入れ替え】
・「比良庄絵図写」江戸時代、南比良共有財産管理会蔵 【江戸時代に写された中世の荘園・比良庄(ひらのしょう)の領域を描いた地図】