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第23回学芸員のこだわり展示 「重要文化財・琵琶湖博物館所蔵東寺文書展 室町時代のお手紙の作法―礼紙(らいし)と封紙(ふうし)―」
概要
琵琶湖博物館が所蔵する重要文化財・東寺文書(107通)は、京都駅の南にある教王護国寺(東寺)に伝えられた中世(平安時代後期から戦国時代)の古文書の一部で、江戸時代に御上神社(野洲市)の社家に移され、1996年に琵琶湖博物館の所蔵となったものです。1点を除いて裏打ち(裏に紙を貼って丈夫にすること)がなされておらず、文書が作成された中世そのままの形で残されており、世界的にも大変貴重です。
(琵琶湖博物館所蔵「東寺文書」解題 https://www.biwahaku.jp/toujimonjyo.html )
今回の展示では、室町時代のお手紙の作法、書札(しょさつ)が窺える2通①②を紹介します。室町時代のお手紙は、本紙(ほんし)と礼紙(らいし)と封紙(ふうし、包紙ともいう)の3枚の紙を使うのが正式ですが、①では封紙はなく、本紙と礼紙だけが使われ、切封という方法で封がされています。また、②では礼紙は使われず、本紙と封紙だけで封がされています。このように、礼紙や封紙が省略されることもあり、封の仕方にはバリエーションがあったことを紹介します。
展示資料(いずれも当館蔵)
①年未詳(室町時代後期)閏6月21日、横川宗興書状、92(81)(本紙と礼紙、計2点)
;5月21日(火)~6月23日(日)まで実物を展示
②永正元年(1504)7月23日、証玄最勝光院公文職請文、67(58)(本紙と封紙、計2点)
;6月25日(火)~7月28日(日)まで実物を展示
※上記の実物展示期間以外は、複製を展示します(資料保存上の都合により予告なく期間が変わる場合があります)。
- 開催期間
- 2024年05月21日(火) ~ 2024年07月28日(日)
- 開館時間
- 9時30分~17時00分(最終入館は16時00分まで)
- 場所
- B展示室 館蔵品紹介コーナー
- 料金
- 常設展示観覧券が必要