「生き物供養碑」を一緒に調べてみませんか
皆さんは『魚のとむらい』という本をご存知でしょうか。日本では、人間だけでなく、生き物などの供養も行われ、そのための碑が建てられます。これは世界でも例のない文化です。本の著者である田口理恵さんは、全国の生き物を供養する碑を調査され、1141基もの「生き物供養碑」が各地に建てられていることを明らかにされました。
興味深いのは、「生き物供養碑」の建立は近代になってより盛んになっていることです。例えば魚介類の場合、漁業、養殖業関係者のみならず、魚商や卸売り市場、料理組合や加工食品会社まで、水産業界のさまざまな事業者が関わっていました。「生き物供養碑」は、現代を生きる人びとが生き物とどう関わっているのかを知る上で、格好の文化財といってよいでしょう。
では、滋賀県にはどんな「生き物供養碑」があるのでしょうか。
調査では、これまでの研究を参考に、①滋賀県における「生き物供養碑」の分布を確認し、②なにが書いてあるのか、③いつだれが建てたのか、などについて調べてみたいと思います。
皆さんも一緒に調べてみませんか。少しの情報であっても、是非お寄せください。
田口理恵『魚のとむらい―供養碑から読み解く人と魚のものがたり―』(東海大学出版会、2012年)より
<調査名>
「生き物供養碑調査」
<調査期間>
2024年10月19日(土)~2025年1月31日(金)
<調査の方法等>
「生き物供養碑調査」の方法(PDF)
<送付先>
〒525-0001 草津市下物町1091 琵琶湖博物館フィールドレポーター係
077-568-4811
freporter△biwahaku.jp
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